ホームブルワーたるもの、やはり一度くらいは自ら栽培したホップを使って仕込みをし、うまいビールを作り、飲みたいと思うものである。たぶん。
ホップ苗・根茎の入手
主なところとしては花の館だとか、ホームブルーショップのTheMaltShopあたりで根茎(地下茎)や苗が買えたりするわけですが、だいたい春先にパッと出てすぐに在庫がなくなるような感じでした。
わたくしは今年はホップ栽培したいなと思いつつも、肝心な時期にすっかり忘れており、御多分に洩れず書いそびれてしまっており、今年は見送りかと諦めていた。
ところがその後のある日、とあるホームブルー仲間の方が栽培しているホップの株の根を整理した際に出た切れ端が発芽したという。屋外のゴミ捨て場に放置されていたというのに、なんというホップの生命力…
そして私は運良くド根性ホップの根茎を譲り受けることとなった。品種はカスケードかチヌークのどちらか。
ホップの植え付け
かくしてベランダー・プランター栽培でホップ栽培に挑戦することとなった。
細かい説明は多くの方が書いているので省略するが、培養土に苦土石灰と化成肥料(マグァンプKを使った)を混ぜ、しばらくしてからホップの根茎を植え付けた。
とにかく伸びる蔓
ホップは蔓性の植物である。6mくらい伸びるという。一方、栽培環境は2mちょっとのところに庇のあるベランダなので、結構大変だった。
右へ左へ誘引したうえで蔓下げを繰り返していたら、途中から訳のわからん感じになってしまった。
上を気にせず栽培できる環境が欲しい…と嘆いていてもどうしようもないし蔓はどんどん伸びていくのであった。
ホップの花
脇目をせっせと摘む日々が続いていたのだけれど、ある時から出てくる芽の形が変わった。花芽である。
ひたすら伸びる蔓、脇から出る花芽というのがしばらく続いたのち、いつのまにか蔓の先端も花芽になっていた。
湧き出る脇芽
本筋の蔓の先端が花芽になり、生長が緩慢になったところ、あらゆるところから怒涛の勢いで脇芽が生えてきた。
さらに地表からも新たな芽がニョキっと。
しかし、この脇芽たちは結構太く立派なので、今までのように摘み取っていてはなんだかもったいない気がする。
そこでこれらを摘み取った後は水耕栽培で生長させ、来年植え付ける株を増やそうと試みることにした。(別記事)
花は毱花へ
初期に咲いた花が育ち、毱花となってきた。
まだまだ小さい毱花だが、グングン生長してくれるように願いつつ、朝夕の水やりと液体肥料をせっせとやります。
しかしこの毱花は一部傷みだしたようにみえたため、ためしに収穫してみることに。
しかしながら、あんまり匂いがない。開花から40日くらいが収穫の目安らしいので、だいぶ早かった。
少量だしもう少し様子見するべきでした。
さらにひたすら伸びる蔓
花芽をもった脇芽が何本か生えてきていたのだが、これがひたすら伸びまくっており、横方向に誘引。
しかししばらくしたら花芽がない蔓もモリモリと伸びだして、なかなかに繁っている。
畑、ないしは地植えできる土地が欲しい。
地下茎追加購入
来年の栽培へ向け、脇芽を元に水耕栽培で苗を作っているわけですが、できれば様々な品種がある方が楽しみが増えます。
そういうわけで、遅ればせながらセンテニアルの地下茎を2本購入(+おまけ1本。ありがてえ…)。
購入先は“米とホップ”(新潟県十日町市)
なんとなくネットサーフィン(死語)をしていたら地下茎三種(センテニアル・クリスタル・マグナム)がサマーセールで半額になっていたため、ホイホイと釣られてしまいました。
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今からでも育てておくことで、来年にはそれなりに収穫を期待できるようです。期待。
しかしここは兵庫県神戸市。あまり暑い環境はホップは適さないのでダレずにちゃんと育ってくれるかどうか、いささか不安ではある。
とりあえずメネデールにしばらく漬けておき、ある程度芽を伸ばして元気な感じにしてから植え付け。さてどうなるか…
8月
プランターが根でギチギチになって膨らんできたので、植え替えをした。
8月も半ばを過ぎ、数多く伸びた脇芽たちは成長が止まり、数多く花が咲いた。思っていた以上に収穫できそうな期待を持った。
そして最初に伸びた蔓に出来ていた毱花はしっかりと成長し、どんどん長細くなっていた。
というのでやっと、育てていたホップの品種がカスケードだということが確定した。(カスケードの毱花は長い)
個人的に最も良く使っているホップなので嬉しい限り。
つづく
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